経営者の「想い」と「高収益」を両立させる専門家&中小企業診断士の西岡です。
今日は伊万里信用金庫様主催の未来塾にて120分間、登壇の機会をいただきました。
テーマは「売上の8割は意識の枠組みで決まる」という、なんとも不思議なテーマ(笑)です。
この未来塾、後継者を対象とした経営セミナーとして、地元、伊万里市やお隣の有田町の企業を中心に10年の実績があるセミナーです。
そして、ありがたいことに縁あって第一回目のセミナーに講師として登壇させていただき、今回で4回目のリピート登壇。
そもそものご縁は、伊万里信用金庫様の職員の方が、私が登壇した別のセミナーに受講生としてお越しいただいたのがキッカケで、お声がけいただき、そこからのご縁で今日まで続いております。
伊万里信用金庫様は地域に根ざし、勉強会やセミナー、研修会などを頻繁に行うなど、地元企業への経営サポートに熱心な信用金庫様です。伊万里焼や有田焼など、焼き物の産地としても大変有名な伊万里・有田地区。
当然、受講生のなかにも、窯元の経営者、後継者も多数含まれます。
今日は4回シリーズの第一回目、「売上の8割は意識の枠組みで決まる」というテーマでお話をさせていただきましたが、
多くの企業を見ていて、売上とノウハウの間には、どの程度の相関関係があるかというと、実は大きな相関関係がないのではないか?というのが、私の結論です。
もちろん、ノウハウが不要かというと、そんなはずもなく、ただ私が今回お伝えしたかったことは、意識、もっと言えば目標に対する臨場感をどの程度持っているのか?によって目標の実現度合いは変わるということをお伝えしたかったわけです。
これは確信をもって言えるのですが、経営者がたてた目標に対し、その達成が臨場感のある状態で持てるかどうか?これが大きく左右してくるといっても過言ではありません。
経営はノウハウよりも、局面局面での小さな意思決定の積み重ねが結果に大きく影響してきます。
ある小さな局面での社長の言動、判断の積み重ねです。ノウハウは意識した状態の取り組みですが、局面の意思決定は無意識の行動規範によって決まります。
*行動規範とは
「 行動規範とは、ある状況において、どのような言動が適切か、行動するか・しないか・すべきか・すべきでないか、そして、そのような言動の基になる望ましい または避けるべき人格特性の基準です」
ということは、無意識の行動規範が結果に繋がりにくい行動規範である場合、どれだけノウハウを学んでも、日常の行動規範が変わらない限り、変化などおこるはずがないのです。
無意識の行動規範は長年の習慣や刷り込みによって形成されています。
つまり無意識の思考の癖です。
今がうまくいっていないのであれば、うまくいっていない無意識の思考パターンを変えること。そのためには意識の枠組みを正しく書き換えること。
なかなかビジネスセミナーでこのようなテーマを扱う方は少ないかもしれませんが、それもそのはず、意識という目に見えにくい話は商品化しづらいですし、そもそも理解している人も少ない。
でも最も目に見えにくい無意識の行動規範が人生の大部分に影響を与えているとすれば、最も深奥にある部分の書き換えこそが、実は最短の近道だったりするわけです。
これらの書き換えの後、やり方を身につけると高い効果が期待できます。
というようなお話を120分、お伝えさせていただきました。
受講生の方もあまり聞いたことのない話で、最初は少し戸惑われたかもしれませんが、無意識の行動規範が今の結果、原因を変えずして結果を変えようと思っても、うまくいくはずがありません。
受講生の皆様、是非、無意識の行動規範を書き換えることを意識してみてください。
また熱心な受講生ばかりですので、残り3回が楽しみです。